●a を取り除くと ○z の右側は、葉から根までの黒ノードの数が他の葉より一つ少なくなって平衡が崩れてしまう。この黒ノードが一つ少ない葉を ■-1 で表す。
ひとまず ○z の右と左で平衡を取り戻すために ●y の色を赤に変えてみる。すると ○z の左側の葉から根までの黒ノードの数が一つ減って ○y-1 となる。○z の左と右のどちらも葉から根までの黒ノードの数がその他より一つ少いので、左右の -1 を取り除いて ○z-1 と描ける。
このとき ○z-1 と ○y は (赤)左(赤)の状態にあるので、「ノードの追加(赤ノードの左)」と同様に操作してみる。
赤ノード ○z-1 は黒ノードの左ノードのはず。
この回転の前と後で ○z-1 の右左の葉から根までの黒ノードの数の影響を考えてみる。
- ○z-1 の右は、親の黒ノードが一つ減って右に追加されたので±0
- ○z-1 の左は、親の黒ノードが一つ減って、赤ノード○y の色が黒になったので±0
赤ノード ○z-1 は葉から根までの黒ノードの数が他よりも一つ少いことを除くと、6つの left-leaning 赤黒木の全ての条件を満たしている。この ○z-1 の状態をここでは (赤)頭-1 状態と呼ぶことにする。
(赤)頭-1 は、その赤ノードの色を黒へ変えると葉から根までの黒ノードの数が一つ増えて -1 が解消されので、6つの left-leaning 赤黒木の全ての条件がみたされるようになる。