◎aが末端の赤ノードなら left-leaning 赤黒木の 6つの条件をどれも崩さないで取り除けるけれど(下の図)
そうでない場合はその取り除かれた場所にどこからかノードを見繕って補充することが必要になってしまう。
二分探索木の場合はノードの補充を次のどちらかで行えるけれど、left-leaning 赤黒木の場合は 2. の方が平衡を取り戻すために必要な操作の数が少そうなので 2. で行ってみる。
- 削除するノード ◎a の左の子の部分木の中から最も大きな値のノードを補充に使う。
- 削除するノード ◎a の右の子の部分木の中から最も小さな値のノードを補充に使う。
もちろん赤黒木なので ◎a の色は赤のときと黒のときがあるけれど、赤ノード○a を取り除くときは ◎z の色を赤で補充すればよいし、黒ノード●a を取り除くときは ◎z の色を黒で補充できる。
また、補充を済ませた木の形(下図の左側)は、取り除かれるノードが末端のときの木(下図の右側)とおなじ形になるので、あとは、末端のノードが取り除かれたときについて考えれば良いことになる。